次回の「移行者の集い」(8月8日)のファシリテーターは、TT小金井の梶間さんが担当します。
(今後、移行者の集いは、毎月8日になります)
今回のテーマは「エコビレッジ」です。
そこでなぜ今、エコビレッジを取り上げるのかについて、
今回のファシリテーター、梶間さんのお考えを紹介します。
〜〜〜
それはこんな意図を含んでいます。
○みなさんのトランジション活動している地域で、廃校を活用して、または地元の農家さんと組んで
または他の方法で、小さなエコビレッジを作ることに挑戦してみてはいかがでしょうか?
○私はエコビレッジ作りを目的としたワノサトというプロジェクトを立ち上げましたが、これは東京近郊
(90分圏内)でエコビレッジを作ることを目的にしています。東京は一大消費地で、大量消費の象徴的な地域です。このエリアに循環型社会の縮図であり、一つの社会モデルであるエコビレッジを作ることで、人々の意識転換を促したいという思いがあります。出来れば来年の東京オリンピックに向けて、世界中から東京が関心を向けられるタイミングでやりたいという思いがあります。Message from TOKYO!
●トランジションは漢方薬!、エコビレッジは特効薬!!!
ニューヨーク州のイサカ・エコビレッジは、イサカ市のコーネル大学、イサカ・カレッジの単位取得の
体験学習の場として機能し、その影響で全米有数の環境教育のメッカとなってしまいました。
イサカ・エコビレッジ(57’59”)
VIDEO
このように、あるエリアにエコビレッジをつくることで、その波及効果によって、周辺のTT活動を促進し、加速できるのではないか? このような問題提起をもって提案するものです。
もちろん今のままTT活動を継続しながらでいいと考えています。私も今のTT小金井の活動は継続してゆくつもりです。これはもう一つのチャレンジであり、社会実験と考えます。失敗しても大丈夫。
このような考えのもと、次回の「移行者の集い」のテーマを「エコビレッジ」とさせていただきます。
ぜひ実現に向けて、情報交換や意見交換をしたく、ご興味のある方はぜひご参加ください。か~ま
●次回「移行者の集い」8月8日(木)19:30~21:00 Zoom URL:
https://zoom.us/j/787722415
MTG ID=787-722-415
【参考】
エコビレッジ企画書
次世代に残す自然環境と人間生活の調和した循環型の暮らし=エコビレッジ
エコビレッジの定義は、人間の行動が自然を壊すことなく自然のなかに統合させる。
現在および未来の人間と人間以外の生物・無生物に対し、公正で、搾取を行わないこと。
永続可能であること。エコロジカル・フットプリント1.0以下を目指すこと。→地球1個分の暮らし。
(出典「Eco-Village」より抜粋。)
エコビレッジは、多様な領域において新たなモデルを開拓している。
有機農業、地域支援型農業(CSA)、エコ建築技術、障害者と健常者を包摂した集団、地域通貨、太陽エネルギー技術、バイオ技術を使用した排水処理プラントなど。
研究やデモンストレーションのセンターとして、またトレーニングセンターとして機能している。
(世界のエコビレッジより)
世界には約15,000のエコビレッジがあると言われています。環境先進国デンマークでは各行政に数カ所のエコビレッジがあり、政府がその統括を行うような国造りが進んでいるそうです。
日本でもパーマカルチャーやトランジションタウンなどの取り組みで、小規模ながら循環型社会への移行が模索されていますが、こうした活動を支援し、加速させるためにも本格的なエコビレッジの実現が望まれます。なぜならエコビレッジは自然循環型の暮らしを体現する場であり、訪問者にとっては体験型の学習の場となるからです。
ニューヨーク州のイサカ・エコビレッジは、イサカ市のコーネル大学、イサカ・カレッジの単位取得の体験学習の場として機能し、その影響で全米有数の環境教育のメッカとなっています。
イサカ・エコビレッジ(57’59”)
VIDEO
近年の地球温暖化による異常気象・災害へ、地域からの対応を発信する手段として、エコビレッジ創造は急務であると考えます。(ワノサト・エコビレッジ・プロジェクト)
参考資料
1、ニューヨーク・イサカ・エコビレッジ(1991) http://begoodcafe.com/archive-bgc/ecovillage_world
ニューヨーク郊外、学園都市イサカに作られたエコビレッジ。1990年、環境問題、湾岸戦争反対、女性の平等などを訴える為のロングウォーク=全米横断プロジェクトの一年後、それらのコミューン的絆のある仲間たちが協力して、イサカの土地を取得し、コハウジングやパーマカルチャー・システムを作り上げた。NYから300Km。
2、イタリア・ダマヌール(1975) http://www.damanhur.jp/
イタリア政府公認のコミュニティ連合体で北イタリアのアルプスの麓に位置し、1975年に設立された。地球規模でエコロジカルな新しい社会実現を目指す、北イタリアの精神・芸術的な欧州最大のコミュニティ連合体。約600人の人々が暮らし、新しい社会モデルを運営している。国連から、社会環境に対するその貢献が”グローバルな人間の共同社会フォーラム賞”として表彰された。
3、イギリス・フィンドホーン(1962) https://www.findhorn.org/japanese/
56年前に創設されたスコットランド北部にある代表的エコビレッジ。ある一組の夫婦達が移り住んだ事が発端で、植物とのスピリチュアルな交流により、荒地での野菜などの驚異的な生育が可能となった。やがてホテルを経営し、最高の評価を得て、その後、エコビレッジとなった。世界から毎年14,000人の短期・長期の滞在者が訪れて、体験学習している。
ワノサト・エコビレッジ・プロジェクトのイメージするエコビレッジ(構想)
ワノサト・イメージビデオ(3’23”) https://youtu.be/pLejUAsncmI
○ワノサト・プロジェクト・リーダー 梶間 陽一(かじま よういち)プロフィール
東京生まれ。映像作家。
2008年、第1回EDE(Ecovillage Design Education)に参加。
そこで全世界で進んでいるエコビレッジ活動とともに、英国で始まり
世界に広がりつつあるトランジションタウン活動の事を知る。
2010年3月、仲間とともに小金井市に移住。
トランジションタウン小金井に参加。現在に至る。
トランジションタウン小金井代表 トランジション・ジャパン副代表理事
こがねい市民発電理事、カフェスロー発電所プロジェクト、
ワノサト・エコビレッジ・プロジェクト、などに参加。
映像や音楽やワークショップを満載したアート&エコロジー・キャラバン
で、全国のトランジションタウンやエコ・コミュニティを巡るのが夢。
【主な作品紹介】
『未来紀行~先進のエコビレッジとトランジションタウンへの旅~』
「エコビレッジ」の代名詞とも言うべきイギリスのフィンドホーンと「トランジションタウン」の発祥地トットネス。この2つのコミュニティを訪れて、先進のエコ・システムや人と人をつなぐソフト・ウェアなど様々な取り組みや、その背景にある考え方を探って行く、未来を垣間みるドキュメンタリー・ロード・ムービー。
未来紀行トレーラー(予告編) https://youtu.be/hsmV81oA05U