Daily Archives: 2013年1月2日

3月『トランジション合宿』開催予定!!

3月『トランジション合宿』開催予定!!
2012年6月、浜松での開催以来日本では7回目のTT合宿(=TG)を
開催いたします!
市民による地域活動を上手く持続させていくコツやノウハウを体験
しながら知ることができ、また、その後の活動で励まし会い支えあ
うステキな仲間に出会える1泊2日の合宿型のワークショッププロ
グラム。
トランジション活動で大切にしている3つのH(Head,Heart,Hand)
がバランスよく盛り込まれており、世界中で開催され好評を得てい
るプログラムです。
トランジション発祥の地トットネスのトレーナーから直々にトレー
ニングを受けたメンバーが提供いたします。
今回はトランジション多摩のご協力で実現予定!詳細が決まりまし
たら改めてご案内いたしますのでどうぞお楽しみに!

■2013年3月TG開催概要(予定)■
開催日:2013年3月9日(土)10日(日)
場所 :大地沢青少年センター(東京都町田市)
定員 :24名

TGについては、こちらでもご案内しています。
http://transition-japan.net/%E5%90%88%E5%AE%BF

TT合宿事務局 つんつん(TTO&TJ)

【猫の手隊】TT合宿チームよりご協力のお願い!
猫の手隊の皆さんにお願いです。3月に予定しているTT合宿のチラ
シのデザインを無報酬でお手伝いしてくださる方、募集いたします。
チラシは、新年1月15日ごろ完成目標です。
また、まだ「猫の手隊」に登録していない!という方でも大歓迎です。
連絡先: transitionjapan☆gmail.com(☆を@に変更してください)
TT合宿チームまで

TT合宿事務局 つんつん(TTO&TJ)

メルマガ(第33号 2013.01.01)

○○○○○○○○○○●○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
Transition・Town・News
トランジション・タウン・ニュース(第33号 2013.01.01)
○○○○○○○○○○○●○○○○○○○○○○○○○○○○○○

トランジションジャパンが発行する、トランジション・タウン・ニ
ュースです。
あけましておめでとうございます\●/
昨年中もトランジション活動おつかれさまでした!
おかげさまで、少しずつ広がり、大きな力になってきていると感じ
ています。みなさんがそれぞれ活動が楽しければOKです!
今年もお互いに、楽しく、ゆるく、つながっていきましょう!
今回も各地の情報をお届けします。来週ももう一回発行させていた
だきます。よろしくお願いします。
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1、トランジション・ジャパンより
□3月『トランジション合宿』開催予定!!
【猫の手隊】TT合宿チームよりご協力のお願い!
2、トランジション・タウン・ニュース
□各TTのご案内
【トランジションタウン南阿蘇】
【トランジションタウン大阪】
【トランジションたま】
【トランジション府中】
3、トランジション・タウン・インフォメーション
●編集後記

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1、トランジション・ジャパンより
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【予告!】3月『トランジション合宿』開催予定!!
2012年6月、浜松での開催以来日本では7回目のTT合宿(=TG)を
開催いたします!
市民による地域活動を上手く持続させていくコツやノウハウを体験
しながら知ることができ、また、その後の活動で励まし会い支えあ
うステキな仲間に出会える1泊2日の合宿型のワークショッププロ
グラム。
トランジション活動で大切にしている3つのH(Head,Heart,Hand)
がバランスよく盛り込まれており、世界中で開催され好評を得てい
るプログラムです。
トランジション発祥の地トットネスのトレーナーから直々にトレー
ニングを受けたメンバーが提供いたします。
今回はトランジション多摩のご協力で実現予定!詳細が決まりまし
たら改めてご案内いたしますのでどうぞお楽しみに!

■2013年3月TG開催概要(予定)■
開催日:2013年3月9日(土)10日(日)
場所 :大地沢青少年センター(東京都町田市)
定員 :24名

TGについては、TJのブログでもご案内しています。

http://transitionjapan.cocolog-nifty.com/blog/gassyuku.html

TT合宿事務局 つんつん(TTO&TJ)

【猫の手隊】TT合宿チームよりご協力のお願い!
猫の手隊の皆さんにお願いです。3月に予定しているTT合宿のチラ
シのデザインを無報酬でお手伝いしてくださる方、募集いたします。
チラシは、新年1月15日ごろ完成目標です。
また、まだ「猫の手隊」に登録していない!という方でも大歓迎です。
連絡先: transitionjapan@gmail.com  TT合宿チームまで

TT合宿事務局 つんつん(TTO&TJ)
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2、トランジション・タウン・ニュース
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【トランジションタウン南阿蘇】

2012年のTT南阿蘇は311以降移住して2年目の方も多く、そして今年
移住して来た方も多く賑わっています。

今年を振り返ると大きく3つに分けられます。

1つ目は地域通貨 カルデラを立ち上げ 現在は20名ほどで試運転
中ですが、来年は阿蘇カルデラ周辺に住む人達が気軽に助け合える、
気軽に情報交換ができるカルデラ助け合いネットワークと合体して行
く予定です。
2つ目は大きなイベントとしてTT2012年夏フェスを南阿蘇で開催でき
たことです。オプショナルツアーを入れ、All TT Meetingを合わせる
と3日間、200名以上を超える参加者に来て頂き、多いにビジョン
を語り合い、音楽を奏で、地元の先輩方の話を聞き、一体感を感じた
イベントとなりました。
3つ目は地域の方々,団体との連携、つながりです。
7.12の九州集中豪雨で大きな被害を南阿蘇も受けましたが、移住者が
率先して土砂のかき出しや困っている方を訪ね、信頼関係ができたこ
と。
地元のNPOフォールスクールとの夏祭りや地元森林NPO団体とやまもり
ぶとの連携も特筆されるべきでしょう。
また南阿蘇村の隣町の小学校で1年生から6年生全校生徒と先生方に
トランジション授業を実施したこともとても大きな意味があったよう
な気がします。

2013年もTT九州版夏フェスを南阿蘇で開催予定だったり、毎月のTTカ
フェの開催、地元の団体ASPECTAとの連携で地域おこしを様々なイベ
ントを通じてやって行く予定で、さらにゆるりと盛り上がって行くよ
うな気がします。

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【トランジションタウン大阪】

【てきとう塾】
11月25日:ししガールのお話会
私つんつんが、TT世田谷のML経由で不思議な繋がり方をした、ししガール
のお話会をしました。
そのししガール、瀬戸内海の島で生活体験の予定が、お嫁に行き、間もな
くお母さんになろうという大阪出身のワンパクな女性でした。
何故ししガールかというと、彼女は猟友会に所属していて、捕まえたしし
でソーセージを作って販売しているのです。彼女の島の暮らし、猟友会の
こと、ししのこと、島の名産の何種類もある柑橘系の果物の話、海辺で食
べる牡蠣の話など、沢山お聞きして、ちゃっかりソーセージやハムの試食
もして満腹。
また会場は、築年数はわからないという、元印刷工場の大阪の長屋を改装
したスペースで、
建築雑誌で紹介されそうなステキな場所で、みんな大満足の1日でした。

12月8日:地域通貨シミュレーションゲーム
リプトンさんにわざわざ関西まで起こしいただき、やっと、実現しました。
当日は、参加者全部で17名でわいわい盛り上がりました。
地域通貨が登場したRound2では「さっきと会話が違う・・・」「買い物が
面白い!」となかなか楽しげな皆さんでした。
結果、やはり、Round2の方が地域にお金が残ったことを実感、その後は実
際に地域通貨を使い始めることを想定して、質問も沢山でていました。
終了後は、いつもTTOで使わせていただいている中崎町の「朱夏」というバ
ーで交流会、なんと、オーナーのJUNさんも飛び入りで参加されて、楽しい
ひと時となりました。

【満月カフェ】
11月28日の満月カフェは、「ここでやりたいこんなこと、ワクワク大会」。
参加者は6名で初めての参加者がやはり1名。面白かったのは、みんな
「畑やりたい!」に行き着く。で、あそこにあんな土地がある、どこそこ
に大きな土地があると、みんな良く知っている空き地情報。でも、もちろ
ん誰かの土地なので、簡単には畑はできないのですが、、、。

12月の満月カフェは、28日の満月を前倒しして24日(イブ)に開催しました。
「梅田にコミュニティーガーデン作るで!大妄想大会」と称して、本当に
妄想なのですが、梅田の繁華街のはずれにある小学校の廃校を勝手にデザ
インしてしまおう!という会をやりました。
パーマカルチャー関西のメンバーも参加して、本格的なデザインです。
大阪でも、少子化のあおりを受けて、あちこちに廃校が増えてきています。
財政難のため、全ての跡地を売却する計画があって売れてしまうと間違いな
く、商業ビルか駐車場になってしまう・・・都心の貴重な「土」を何とか守
り、生かしていけないかなぁ?と、半分は本気で区に提案することも視野に
入れての妄想、引き続き1月以降も妄想は続きます。

【バク笑畑】
開拓前を知っている人には見違えるほど立派な畑に成長してきました。
土作りに集中するあまり、さほど収穫はないですが、植えたものはほぼ収
穫に至っていて炭素循環農法を堪能できています。来年はもっと収穫を狙
っていきたいです。

MLの登録人数が間もなく150名になります。いつも集まる人数は、15名ほど
ですが、だいたい新顔さんが数名はいて、「やっとスケジュール合って参
加できました~」と言ってくださるのがとても嬉しいです。

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【トランジションたま】

2012年もTTたまは、八王子という都市と里山の境目で、近くや遠くのTTに
出かけていき、学びや交流を深めることができた1年だったなと思います。
今年、「シェーナウの想い」を観てもっとエネルギーのことに深く関わり
たいと思いました。地域のイベントにミニ太陽光発電を持っていき、発電
の話をすると同時に、節電(ネガワット発電)の楽しさも伝えられるよう
にパンフレットを作って、そこで出会う人に話しかけていきました。
節電も、発電も、年齢性別関係なく、いろいろな人と話ができます。
12月には藤野電力のWSも実現。こうした中で、発電と節電のキーワードで
つながる人たちとの交流とか、実践していることをシェアしあったりする
のが楽しいです。「ぜんぜん節電できていないので、うちに来て欲しい」
というリクエストをもらって、はじめて、お宅訪問もしました。
実際に効果が出るまでに時間がかかるだろうけど、まずはお互いを知るこ
とから。楽しみながら目指す方向に進んで行きたいな。
それともう一つ、2012年度後期、八王子市社会福祉協議会の助成を受ける
ことができました。私たちの活動が地域にとって価値あるものだと認めら
れたことは、自信になりました。
TTたまの活動は手に取って触る事ができ実感を持てたり、人と意見を交わ
すことで次にやるべきことも形を持ってきたりして「あー、前に進んでい
けるなあ。次はこれやりたいな」っていつも感じながら進むことができま
す。自分の身の丈に合うこと、自分の手の届くことを繋ぐべき人と手を繋
いでやっていくってことなんだなってすごく思った年末になりました。
2013年1月~3月は、みそづくりと地域通貨WSの2回目を予定しています。
詳細は
TTたまブログ http://blog.livedoor.jp/plants427-tttama/
TTたまFacebook http://www.facebook.com/home.php#!/transitiontowntama
にてお知らせします。
2013年は地域通貨始動、が目標です。

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【トランジション府中】

12月28日に「おせち作りWS」を開催しました。大人9人乳児2人の参加。
「一人で作るより皆で作った方が楽しい!」「簡単で美味しいおせちを教
えてもらって良かった!」「皆でご飯作って食べるだけでも楽しいから年
3〜4回はやろう!」等、参加された方々から大変好評を頂きました!
今後も単発的に食WSを開催予定で、2月には味噌仕込みWSを予定して
います。
新年、1月17日に府中市内の他のNPOと共同で「エンデの遺言上映会
&地域通貨ゲーム」を予定しています。これを機に府中での地域通貨発足
のきっかえにできればと考えています。

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3、トランジション・タウン・インフォメーション
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この12月に、『トランジション伊賀』と『トランジションかずさ』が立ち
上がりました!
『トランジション伊賀』は、三重県鈴鹿市で鎌田陽司さんを中心となって、
地域通貨リンカの試験運用がはじまっています。
『トランジションかずさ』は、
千葉県木更津市の「コミュニティマーケット ベアーズ」を拠点とした、
林良樹さんが中心となったTTです。
随時、またご紹介していきますね。

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●編集後記
みなさまそれぞれの場所で、新年を迎えられているのかと思います。
私は年を重ねるごとに地味になっていきますが、先ほど、近くの神社さん
に歩いて行きました。ちょっと足を伸ばしてみると、また小さな祠を見
つけてなんだかうれしい感じ。
日影では全てが凍っていてキラキラしていました。
今年はかたちにして、活用していきたいと考えています。お楽しみに!
(トランジションジャパン/藤野 小山宮佳江)
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編集・発行:特定非営利活動法人 トランジション・ジャパン
問い合わせ:transitionjapan@gmail.com

http://transitionjapan.cocolog-nifty.com/

◎トランジション・ジャパン ニュースのバックナンバーはこちら
⇒ http://archive.mag2.com/0000293823/index.html

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FAQ その1

質問1
自分にできることは何でしょうか?
立ち上げグループメンバーの集め方は?

も しお住まいのジモトでまだトランジションタウンの活動が始まっていなかったら、あなたが「いいだしっぺ」となって、まず小さなグループを立ち上げてみては いかがでしょうか。もし、ジモトに知り合いがいなくても、考えの近い人が集まりそうなカフェ、イベントや勉強会、あるいはインターネットのブログ、掲示 板、コミュニティなどで呼びかけてみてもいいでしょう。まずは2人仲間を見つけましょう。3人いれば楽しく始められるはずです。

質問2
具体的な進め方は?
必要なスキルは?

ま ずはあなたを含む最初の数名、「立ち上げグループ」の結束を固めるところからはじめましょう。ミーティングを開き、「何をやるか」を話す前に、おたがいの 自己紹介に時間をかけましょう。自分がなぜトランジションの活動に惹かれたのか、何をしたいと思っているのか、どんな未来、どんなジモトを夢見ているの か、時間を忘れてのめりこむほど大好きで、情熱を持てることはなにか、などをシェアし合います。1回のミーティングではとても時間がたりないかもしれませ ん。初めの3回くらいのミーティングを、特に議題を決めず、自己紹介だけに費やしてもよいくらいです。そうすることで、具体的に動き出してからのおたがい のズレや気疲れが生じにくくなり、流れがスムーズになり、活動が持続可能なものになります。

次は徐々に、問題意識を共有するイベントの開催 や、ジモトでのネットワークづくり、ワーキンググループの立ち上げなどについて話し合い、活動をはじめます。負担が特定の人に偏らないようにおたがいに配 慮し合いながら、無理なく楽しくすすめるようにしましょう。草の根的な市民活動が陥りがちな失敗を避ける方法や、そのために役立つノウハウは、トランジ ションネットワーク、およびトランジションジャパンに常に蓄積されています。その最新バージョンを学ぶには、2日間のトランジショントレーニングを受講す るのもおすすめです。市民活動が苦手としがちな点、失敗しやすい部分をあらかじめ知っておくことで、活動の持続可能性が高まります。活動グループの中に2 人以上受講した人がいるとよりスムーズにすすめられるでしょう。

トランジションタウンの活動には、ミーティングの進行がうまい人、手先が器 用な人、料理が上手な人、盛り上げ上手な人、会場設営が得意な人、美味しいお茶を入れられる人、デザインセンスのある人、場を和ませる人、昔の生活の知恵 を知っている人、ITに強い人、顔が広い人、聞き上手な人・・・と、ありとあらゆるスキルが必要です。あなたが情熱をもって、みんなのためにやりたいこと があれば、ぜひそれをやってみてください。自分の得意技が生かせるプロジェクトが自分たちの活動の中になければ、あたらしくプロジェクトをつくってしまい ましょう。

質問3
トランジションタウンを立ち上げる上での最適なサイズ、至適スケールは?

一般的な目安としては人 口1万人くらいまで、だれでも自転車で回れるくらいの範囲が取り組みやすいようです。必ずしも既存の行政区域で区切らなくても、バイオリージョン(生態系 のつながりから見た区域。たとえばある川の流域つながりなど)で考えてもいいでしょう。初めは小さな町内会サイズで始めたけれど、徐々に参加者が増えてい き、関連団体からの要望もあって、今は市というサイズで活動している例(TT小金井)もあります。

質問4
どのように人とつながりを持てばよいですか?
継続することについてのテクニックはありますか?

都 会ほど人と人とのつながりが希薄になっています。一度不快なことが起これば、もう二度と会わなくてすむ。口もきかずにすます。気持ちの行き違いや誤解、不 信感は修復を試みられることなくそのまま放置されるのがあたりまえのようになっています。その一方ではインターネットを使ってどんどん新しい出会いを求め る・・・。

いわば、人間関係も使い捨て。地球の一部を「資源」と呼び、猛スピードで使い捨ててはかつての循環の智恵を忘れて「廃棄物」へと変えていっているのと同じ現象が、人間関係でも起きています。

ト ランジションは、自分の住んでいる場所で、顔の見えるつながりを取り戻す活動でもあります。これまでの調子で人間関係を使い捨てようと思ったら、いちいち 夜逃げでもしなくてはいけませんよね。つまり、トランジションは、人との関係も「使い捨て型」から「循環型」をめざす場なのです。

グループ の人間関係における無用のトラブルを避けるためには、単純なことですが、はじめにグループの合意事項をみんなで決め、新しいメンバーが増えるごとに確認す ることが有効でしょう。たとえば「時間厳守」「ミーティング中は携帯電話オフ」「おたがいの立場を思いやろう」「多様性を歓迎しよう」「何かがうまくいっ たら必ずお祝いをしよう」など。

ごくごく表面的なつきあいでないかぎり、人間関係には多くの場合、周期的に嵐の季節(混乱期)が訪れます。 なんだか最近意志の疎通がうまくいかない。おたがいの歯車がズレてきた。顔を合わせるとつい感情的になってしまう。あなたがそう感じはじめたとき、相手も 同じように感じていることが多いものです。しかし、この時期こそ、グループが次の段階へと成長するチャンス。その時期を逃げずに向かい合い、嵐の季節を乗 り越えることで、グループは新しい合意事項のもと、より結束の固まった、新たなステージへと移行します。

以上のことは知識として知っておくと役に立ちますが、本当の意味での深いつながりをもつためには、いつも自分の全人格と全誠意をもって相対することが必要です。

質問5
トランジションは,故郷ではない場所(核家族?)で起こる場合が多いのでしょうか?

今 の日本では、生まれた場所ではない場所に住んでいる人が比較的多く、また、核家族の割合が高いですよね。つまり、トランジションタウンもそのような状況下 で始まる場合が多い、ということになりそうです。トランジションは、今自分が住んでいるその場所ではじめる活動ですから。
トランジションタウンにかかわる人々の中には、「地域の人々や自然とのつながりのある生活を回復したい」という明確な意思を持ち、都会を離れて移住したり(Jターン、Iターン)、あるいは故郷に帰り(Uターン)活動をはじめた人たちも数多くいます。

またトランジションタウンの活動を知ったのがきっかけで、自分の故郷や離れて暮らす家族のことをより真剣に考えるようになり、故郷にUターンしてトランジション活動を継続したり、新しく開始したりする人も、今後増えてきそうです。

質問6
(会社を辞めて参加されているとのことですが)活動資金はどこから出ているのですか?
活動している人はどのような仕事をしながらやっているのですか?
収入源が他にあるんでしょうか?

ト ランジションジャパンおよび各TTでは、イベントやワークショップを開催し、参加してくださったみなさんからいただいた参加費や資料代から場所代その他の 必要経費を差し引いた残りを活動資金に充てています。それは実費として使われることがほとんどで、メンバーの収入源には今のところなっていません。

活動している人たちの中には、会社員、自営業、教師、子育て中、フリーランス、アーティスト、半農半X、リタイア組、とさまざまなライフスタイルの人たちがいますが、世の中の平均にくらべると、「会社を辞めた人」の比率は確かに高いと思います。

ト ランジションは大量生産・大量消費型の社会システムからのシフトを目指すものです。「お金がないと生きていけない」という強烈な刷り込みと決別し、自給自 足や相互扶助をベースとしたライフスタイルへシフトしようとしている人が増えています。トランジションの仲間と地域通貨やコミュニティビジネスを立ち上げ ようとしている人たちもいます。

大量生産・大量消費型の社会システム(を支えている企業)から収入を得るライフスタイルからの離脱には、一 時的な経済的・精神的リスクを伴うでしょう。そのリスクを最小限に食い止めてくれるのが、トランジション的な価値・・・つまり、ジモトや大地とのつなが り、助け合い、信頼関係です。お金の便利さとひきかえにわたしたちが失ってきたものを回復できれば、「システムを変えること」と、「会社を辞めること」を 同時に達成できるでしょう。今こそ、その過渡期、トランジション(移行)の時期だと思います。

質問7
政治とはどうつながっているのか?行政へのアプローチをどうするのか?

【政治に関して】
ジモトでトランジションの活動を始めると、さまざまなことがまわりで自然発生的に展開しはじめます。ことさらつながろうとしなくても、たいていそのうち、 ジモトの議員さんたちから声がかかるでしょう。イベントに参加者として来てくれたり、問合せのメールをくれたり。ぜひ積極的につながってサポートしてもら いたくなりますが、第3者的な視点から見たときに、特定の党派だけと結びついているように見えてしまうと、トランジションの活動自体が偏って見えてしまう 可能性があります。イベントのゲストスピーカーなどになってもらう場合はバランス上の配慮が必要でしょう。海外ではすでにトランジション活動をしていた人 たちの中から議員になった例もあります。

【行政に対して】
活動を始めると、行政サービスをうまく利用することが活動の大きなサポートになることに気づくでしょう。市町村区に団体登録することで、公報にイベントや 活動のお知らせを載せてもらえたり。市民活動用のサロンや事務所、会議室、印刷機などを無料で使わせてもらえたり。市の関係部署に積極的にかかわりをもつ と、そこから関連団体やジモトのキーパーソンを紹介してもらえたり、有用な情報が入ってきたり、有力なサポーターになってくれるはずです。どのくらい素晴 らしい仲間になってもらえるかは担当者の個性によるところも大きいですが、まずは環境関係や市民活動支援の窓口部署からアプローチしてみてはいかがでしょ うか。

オープンスペーステクノロジーや、ワールドカフェをおこなうイベントなどに、議員さんや行政の方に招待状を出しましょう。タウンミーティングなどの機会があれば、市町村区長にトランジションの活動について アピールするのもよいでしょう。

解答者:まるじゅん